先日、長女夫婦が能登へ旅行に行った時の話なんですが、
ふとんが重かったという話になりました。
格式の高い、いいホテルだったらしいのですが、
「ふとんが重くて寝苦しかった。」
どうしてそうなの?と質問されたので、こう答えておきました。
昔(昭和の時代)は、旅行の楽しみは、食事に観光に温泉♨️、
そしていいふとんによる良い眠りだった。
ところが時代が進んで平成の頃あたりになると、旅館やホテルが不況になり
予算削減で布団にお金がかけられなくなり、自宅で使うふとんよりかなり粗末な
モノしか使えなくなったせいだよ。
生地が重くて質の良くない羽毛が入っていると、そうなるよ。
この話はこれでおしまいですが、
「良い眠りを売るふとんやさんチーム」としては、
もう一度この件を確認して説明いたします。
☆羽毛ふとんが重い☆
実は、使っている羽毛ふとんが重く感じると言う方は、意外と多くいらっしゃいます。
羽毛ふとんの質や状態が良くない、または劣化したから、
も含めまして以下の理由の方が多いです。
①ご高齢の方で体力も落ちてきた方。
②10年15年と使い続けて羽毛のパワーが落ちてふくらまなくなってきて重く感じる方。
③親戚のお宅や旅館で良いふとんを使って自分のふとんとの違いにびっくりした方。
これらの方々にどのような対応ができるのか?
まずは側生地の説明からいたします。
羽毛ふとん用の生地は、現在では羽毛吹き出し防止加工
「通称ダウンプルーフ加工」が施された162cm幅の綿100%の生地が主流です。
海外プリント(ほぼ中国)より国内プリントの方が
①生地の付帯加工(衛生加工やソフト加工など)
②プリント技術(繊細な意匠の表現など)
で優れており、海外プリントは、価格ですぐれて(安価)います。
生地の重量は1平方メートル(以下平米)あたりで表示されます。
ロイヤルグローリー 94g/平米
立体キルトの側Sで約735g
ノッテ 101g/平米
立体キルトの側Sで約815g
100クラス(ルミエールなど)
103g/平米
立体キルトの側Sで約815g
ジェミナス(テンセル使用)
113g/平米
立体キルトの側Sで約905g
80クラス(カメリアなど)
114g/平米
立体キルトの側Sで約910g
60クラス(アソシエなど)
136g/平米
立体キルトの側Sで約1045g
40クラス(クララなど)
147g/平米
立体キルトの側Sで約1145g
既成の中国縫製のTTC側(ポリ85%綿15%)
Sサイズで約800~836gです。
Sサイズで立体キルトとデュアルキルトの重さの違いは、
250~270gです。(当社比)
○今は綿100%の生地、表裏一重で作られた羽毛ふとんがほとんどです。
かつては中袋を入れてドンスの生地を表につけたふとんや、
同じく豪華に刺繍を施した生地をつけたふとんもありました。
当時は重い綿ふとんが比較対象だったので重いとは思いませんでしたが
今は比較して試し寝するとかなり重いと思います。
羽毛ふとんリフォームの説明の時に
「よく眠れるふとんになりますよ」と説明しましょう。そして
❣️良い眠り・深い眠りの阻害要因を無くすリフォームをおすすめしましょう。❣️
①羽毛ふとんが重い。
側生地を軽い素材に変える。
プレミアムダウンウォッシュして回復させる。
良質な足し羽毛をする。→よくふくらむと軽く感じます。
②肩口・衿元が寒い。
肩口などにフィットしづらいキルトからフィットするキルトに変える。
肩口あったかキルトやCFスティックキルトにする。
→試し寝していただき違いを感じてもらう。
③汚れ・片寄り・汗じみ・ペチャンコ・吹き出し。
これらは、通常のリフォームをする事によって改善します。
ただし、もとの羽毛ふとんの羽毛の質が直しても良くならない
状態のふとんは、その旨を告げてお客様に合ったふとんを
提案しましょう。
❣️最後に皆さんにご意見を伺いたい羽毛用生地があります。❣️
蔭山さんのエスティという素材ですが
横糸は45番手が67番手と細い
(デニールは数値が低いほど細く番手は数値が高いほど細い。)
縦糸横糸ともに細く、風合いが普通のTTCと比べるととても良い。
③平米あたりの重量が、なんと79gでとても軽い。
立体キルトの側Sで600g少々位になりそうです。
縫製済みでなく、オーダーメードの縫製ができます。
価格は、40クラスのクララと同じでだせそうです。
興味があってやりたいお店は連絡ください。