入浴は眠りの質を高めるのに大切な習慣です。
理想の入浴は、
①39〜40度(ぬるめの温度)。
②入浴時間は、15〜30分程度。
③眠る90分前に全身浴で。
この3つのルールを守ることで、
交感神経の興奮をしずめて副交感神経を優位にして
リラックスして質の高い眠りが取れやすくなります。
「自律神経は、全身の器官をコントロールする神経系で
交感神経と副交感神経から成り立っています。
交感神経は活動する昼間優位になり心身が活発になり
仕事やスポーツなどのパフォーマンス向上が期待できます。
副交感神経は、活動を終えた頃優位になり心身がリラックスして
心身の緊張がほぐれやすくなります。」
入浴で身体をじっくりと温めることで
深部体温(脳や身体の中心部や内臓の温度)は0.5度位上がります。
この上がった深部体温は「上がった分だけ大きく下がろう」
という性質があります。
入眠する90分前に入浴で意図的に深部体温を上げれば
入眠時に必要な「深部体温の下降」がより大きくなり、
質の高い眠りにつながります。
0.5度上がった深部体温が元に戻るまでの時間が90分です。
体温には皮膚温度と深部体温の2種類があります。
皆さんも実感していると思いますが、
「入眠前の子供・赤ちゃんの手足は暖かくなります。」
皮膚温度を上げて手足にたくさんある毛細血管から熱放散する事で、
効率的に深部体温を下げているのです。
なぜ深部体温を下げているのか?
大人も同様ですが、
皮膚温度を上げて深部体温を下げるのが
良質な眠りには欠かせない事だからです。